ブルーレイレコーダーの買取価格は、 HDD の容量とチューナー数の掛け算でほぼ決まります。 どちらも型番に入っているので、型番さえ読めれば水準が分かります。 最高額は Panasonic の全自動 4K ディーガ DMR-4X1003(10TB)で 26 万円台。 そしてこのカテゴリにはHDD という消耗品が内蔵されているという 決定的な事情があります。 HDD の寿命は一般に 5〜7 年とされ、しかもどれだけ回したかが外から分かりません。 だから中古が敬遠され、新品・未使用の価値が他の家電より大きく出ます。
テレビ番組を録るという用途は昔からありますが、 機械としては年々複雑になっています。 4K チューナー、複数番組の同時録画、そして数チャンネルを丸ごと録り続ける全録。
その複雑さがそのまま価格の幅になっていて、 買取価格は数千円から 26 万円台まで広がっています。
買取Xが扱っているのは新品・未使用品の買取価格です。 使用済みのレコーダーは HDD の稼働時間と光学ドライブの状態が価値を左右するため、 水準がまったく異なります。 未開封の個体を売る場合、あるいはこれから仕入れる場合の相場としてお読みください。 テレビ本体については テレビ 新品買取価格比較 にまとめています。
HDD という消耗品を内蔵している
このカテゴリを他の家電と分けている、いちばん大きな事情です。
レコーダーの中には録画用の HDD が入っています。 HDD は回転する磁気ディスクに読み書きする機械部品なので、 使えば使うほど消耗します。
| 部位 | 寿命の目安 |
|---|---|
| 本体全体 | 5〜10 年 |
| HDD | 5〜7 年(録画用は 3〜5 年という整理も) |
| 光学ドライブ(BD/DVD) | 5〜7 年 |
| 電源ユニット・冷却ファン | 5〜10 年 |
※ 一般に示されている目安です。使い方によって大きく変わります。
毎日録画と再生を繰り返す使い方だと、 5 年を待たずに劣化のサインが出ることもあるとされています。
同じ構造は シュレッダーにもありますが、 あちらは刃の摩耗に具体的な年数がありません。 レコーダーは寿命の目安が数字で示されているぶん、 買い手の警戒がより具体的です。
価格は「HDD 容量 × チューナー数」で決まる
このカテゴリの価格を作っている要素は、実質 2 つです。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| HDD 容量 | 何時間ぶん録れるか。1TB から 10TB まで |
| チューナー数 | 同時に何番組録れるか。1 から 11 まで |
実データでもこの通りに並びます。 チューナー数の表記がある機種だけを見ると、 全録・多番組の機種が平均 12 万円台、3 番組が 8 万円台という水準です。
そしてこの 2 つはどちらも型番に入っています。 つまり型番さえ読めれば、その機種がどのあたりの水準かは事前に分かります。
ディーガの型番の読み方
Panasonic のディーガは、規則がはっきりしています。 2020 年春以降のモデルは次の形です。
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| 4X | 4K 対応の全自動(チャンネル録画)モデル |
| 2X | 全自動(チャンネル録画)モデル。4K には非対応 |
| 4T | 4K 対応の通常モデル |
続く数字がHDD の容量です。
| 数字 | 容量 |
|---|---|
| 1000 | 10TB |
| 600 | 6TB |
| 400 | 4TB |
| 300 | 3TB |
| 200 | 2TB |
最後の 1 桁は世代です。
たとえば DMR-4X1003 なら、 4K 対応の全自動モデルで HDD が 10TB、第 3 世代という読み方になります。 実際にこの機種が買取Xの最高額(26 万円台)です。
DMR-4T405 なら 4K 対応の通常モデルで 4TB。 DMR-2X303 なら全自動で 3TB、4K には非対応、という具合です。
規則が分かると、型番を見ただけで価格帯の見当が付きます。 これはこのカテゴリの大きな利点です。
全録(チャンネル録画)という別カテゴリ
上位機の中身は、普通の録画機とはやることが違います。
全録は、指定した複数のチャンネルを 24 時間録り続ける機能です。 番組を選んで予約するのではなく、まず全部録っておいて後から選びます。
このためにチューナーが多数必要になり、HDD も大容量が要ります。 DMR-4X1000 系は11 チューナー・10TB、 DMR-4X600 系は7 チューナー・6TBという構成です。
価格が跳ね上がるのはこのためです。 実データでも全録・多番組の機種は平均 12 万円台で、 他の帯とは水準が違います。
東芝にもREGZA タイムシフトマシンという同種の機能があり、 こちらも上位帯に位置します。
メーカーごとの水準
| メーカー | 点数 | 買取価格の平均 | 上位機 |
|---|---|---|---|
| Panasonic(DIGA) | もっとも多い | 7 万円台 | 26 万円台 |
| SONY | 中 | 7 万円台 | 12 万円台 |
| SHARP(AQUOS) | 多い | 4 万円台 | 7 万円台 |
| 東芝(REGZA) | 中 | 4 万円台後半 | 7 万円台後半 |
※ 新品・未使用品の買取価格の平均水準。同一メーカー内でも容量とチューナー数で大きく異なります。
Panasonic と SONY が同じ 7 万円台で並び、 SHARP と東芝が 4 万円台という構図です。
ただし平均が近くても中身は違います。 Panasonic は 10TB の全録機から入門機まで幅が広く、 最高額を持っているのもこちらです。 SONY は BDZ-FBT 系が中心で、点数のわりに上位帯に寄っています。
ここでもメーカーで当たりを付けず、型番で調べるのが確実です。 同じ Panasonic のなかに 26 万円台と数千円が同居しています。
今の買取価格を確認する
主なブルーレイレコーダーの現在の買取価格です。型番をタップすると、 その型番を扱っている全社の提示価格が高い順に表示されます。
4K チューナー内蔵かどうか
価格を分けるもうひとつの軸です。
4K チューナーを内蔵している機種は、 4K 放送をそのまま録画できます。 内蔵していない機種は、テレビ側で 4K を受けても録画はできません。
ディーガの型番でいえば、先頭が 4 で始まるものが 4K 対応です。 2X 系は全録機ですが 4K には対応しません。
実データを見ると、同じ全録でも 4K 対応の 4X 系が上、非対応の 2X 系がその下という並びになっています。 ただし 2X 系にも 6TB の上位機があり、こちらは 15 万円台に届きます。
つまり4K の有無と容量は別々に効きます。 「4K だから高い」でも「容量が大きいから高い」でもなく、 その掛け算で決まります。
SONY の型番
SONY のブルーレイレコーダーは BDZ- で始まります。
買取Xに登録されているものでは BDZ-FBT 系と BDZ-FBW 系があり、 商品名に「4TB 3チューナー」「2TB 2チューナー」といった形で 仕様が併記されていることが多くなっています。
容量とチューナー数が名前に書かれているぶん、 ディーガより直接的に読めます。 検索するときは型番をそのまま使ってください。
水準としては、4TB・3 チューナーの上位機が 12 万円台、 2TB・2 チューナーが 8 万円台といった並びです。
容量は「何時間録れるか」に読み替える
TB という単位はぴんと来にくいので、 実際にどれくらい録れるのかを整理しておきます。
録画時間は画質の設定によって大きく変わります。 放送そのままの画質(DR モード)で録ると容量を多く使い、 圧縮すれば長く録れます。
| 容量 | 位置づけ |
|---|---|
| 1〜2TB | 入門帯。録っては消す使い方 |
| 3〜4TB | 標準帯。ある程度ためておける |
| 6TB | 上位帯。全録の入口 |
| 10TB | 最上位。多チャンネルを長期間 |
買取価格もおおむねこの順に並びます。 ただし容量が 5 倍になっても価格が 5 倍になるわけではありません。 チューナー数や 4K 対応が同時に効くためです。
実データでも、6TB の全録機と 4TB の通常機では 容量の差以上に価格が開いています。 容量だけを見て相場を推し量ると外します。
逆に言えば、同じ容量なら全録機かどうかで大きく変わります。 「4TB のレコーダー」と一括りにできないのは、 そのなかに通常型と全録型が混ざっているからです。
「録画した番組」は引き継げない
売る側にとって実務的に重要な点です。
レコーダーに録画した番組は、基本的にその本体でしか再生できません。 著作権保護の仕組みが働いているためで、 HDD を取り出して別の機械につないでも見られません。
つまり本体を手放すときは、録画した内容も一緒に手放すことになります。 残しておきたい番組があれば、 売る前にディスクに残すなどの対応が必要です。
新品・未使用品であれば、この論点は発生しません。 ただし使用済みの個体を売る場合は、必ず初期化してから出してください。 録画内容は個人の視聴履歴そのものです。
初期化の手間も、録画内容の扱いも、未開封であればそもそも発生しません。 このカテゴリで「開けない」ことの利点は、 HDD の稼働時間だけではないということです。
光学ドライブという第二の消耗部品
HDD の話をしましたが、レコーダーにはもうひとつ機械部品があります。
ブルーレイ/DVD を読み書きする光学ドライブです。 こちらもレンズとモーターを持つ機械なので、寿命があります。 目安は 5〜7 年とされています。
実務でよくあるのが、HDD は生きているのにディスクが読めなくなるという壊れ方です。 録画も再生もできるのに、ディスクに焼けない。
中古ではこの点も確認できません。 HDD と光学ドライブという 2 つの消耗部品が、どちらも外から見えない。 これがこのカテゴリの中古が売りにくい構造です。
新品・未使用であれば、どちらも未使用です。 これが価格差として表れます。
なぜ新品未使用が買取に出るのか
| 経路 | 内容 |
|---|---|
| テレビと同時に買った | セットで購入したが使わなかった |
| 容量を選び直した | 足りない/多すぎたと気づいた |
| 配信サービスに移行した | 録画する習慣自体がなくなった |
| 贈答・記念品 | 価格帯としてギフトに選ばれる |
| 買い替えの重複 | 全録機に移行して旧機が余った |
このカテゴリで特徴的なのが配信サービスへの移行です。
録画して見るという習慣そのものが変わった結果、 買ったレコーダーが使われないまま残る、という経路があります。 テレビを買い替えるときにセットで勧められて買ったものの、 実際には配信で見ている、という形です。
この場合、箱を開けていないことがあります。 そうなれば新品・未使用品としての買取対象です。
テレビの買い替えは数年に一度なので、 この経路で出てくる個体は世代としてはそこまで古くないことが多くなります。
SHARP と東芝の位置づけ
点数では SHARP が Panasonic に次ぎますが、価格帯は一段下です。
SHARP の AQUOS ブルーレイは 実用的な容量帯を厚く揃えていて、平均は 4 万円台になります。 上位機でも 7 万円台で、全録のような突出した帯を持ちません。
東芝の REGZA は点数こそ少ないものの、 タイムシフトマシンという全録機能を持つ機種があり、 そちらは 7 万円台後半に届きます。
なお SHARP は点数が多いぶん低価格帯も含むので、平均だけを見ると実力より低く出ます。
つまり4 社は同じ土俵にいません。 Panasonic と SONY が上位帯を厚く持ち、 SHARP が中位帯を広く、東芝が全録という一点で上に食い込む、という構図です。
売る側としては、メーカーの印象で価格を推し量らないことが大切です。 SHARP の上位機は Panasonic の下位機より高いことがあります。
録画需要そのものが変わっている
このカテゴリを長期で見るときに、外せない話です。
配信サービスが普及した結果、 「録って後で見る」という行為の重みが変わりました。 以前は放送を録るしかなかったものが、 今は配信で見られるものが増えています。
| 録画 | 配信 | |
|---|---|---|
| 対象 | 放送されたもの | 配信されているもの |
| 保存 | 手元に残る | 配信が終われば見られない |
| 機器 | レコーダーが要る | テレビ単体で足りることが多い |
| スポーツ・生放送 | 強い | 権利によって差がある |
両者は完全な置き換えではありません。 スポーツや生放送、それに配信に乗らない番組は、今も録画の領域です。 全録機が上位帯を保っているのは、この需要があるからです。
ただし入門帯の需要は確実に薄くなっています。 仕入れる側は、この非対称を意識してください。 上位帯と入門帯では、market の縮み方が違います。
買い替えのサイクル
HDD の寿命が 5〜7 年ということは、 レコーダーは 5〜7 年で買い替える機械だということでもあります。
これは他の家電と比べても短いサイクルです。 テレビは 10 年使うことも珍しくありませんが、 レコーダーは中の機械部品が先に寿命を迎えます。
つまり需要そのものは定期的に発生します。 市場が縮んでいるとはいえ、 使っている人は数年ごとに買い替えることになります。
売る側にとって意味があるのは、 買い替えのタイミングで旧機が余るという点です。 全録機に移行して普通の機種が未使用に近い状態で残る、 という経路が実際にあります。
査定で見られるところ
| 見られる点 | なぜ見るか |
|---|---|
| 型番 | 容量とチューナー数が型番で決まる |
| 未開封かどうか | HDD の稼働時間が外から分からないため |
| リモコン | 専用品で代替が効かない |
| B-CAS/ACAS カード | 本体に必要な部品 |
| HDMI ケーブル・電源コード | 同梱されている |
| 外箱の状態 | 比較的大きい箱 |
このカテゴリで欠けやすいのがリモコンです。 レコーダーのリモコンは機能が多く専用品なので、 無いと操作そのものが難しくなります。
未開封であればすべて同梱されたままです。 動作確認のために開けると、HDD の稼働時間という論点が発生します。 1 時間でも電源を入れれば、それは使用済みです。
減額の一般的な理由は 新品買取で減額される理由と対策 にまとめています。
仕入れ側から見たレコーダー
新品で仕入れて買取に回す場合の注意点です。
第一に、型番で容量とチューナー数を確認する。 この 2 つが価格を決めているので、 シリーズ名だけで判断すると外します。
第二に、世代交代がある。 型番の末尾 1 桁が世代なので、 同じ容量・同じ系統でも新旧が並びます。 旧世代になるほど相場は下がります。
第三に、市場そのものが縮んでいる可能性を見ておく。 配信サービスの普及で録画の需要は以前ほどではありません。 このカテゴリは長期に寝かせる商材ではないと考えたほうが安全です。
第四に、箱が大きい。本体は薄いものの箱には余裕があり、 送料と保管に効きます。 実質コストの計算方法は せどりの利益計算 にまとめています。
売却までの流れ
- 型番を控える。「DMR-4X1003」「BDZ-FBT4200」のように、末尾まで。
- 容量とチューナー数を確認する。型番から読めます。箱にも書かれています。
- 買取Xで検索する。扱っている店と提示額を確認します。
- 電源を入れない。1 時間でも回せば HDD の稼働時間が発生します。
- 付属品を数える。リモコン、B-CAS/ACAS カード、HDMI ケーブル、電源コード。
- 元箱ごと梱包する。比較的大きい箱なので、潰れないように。
まとめ
ブルーレイレコーダーの買取で押さえるべき点を整理します。
- 価格は HDD 容量 × チューナー数。どちらも型番に入っているので、型番が読めれば水準が分かります。
- ディーガは 4X/2X/4T と数字で読める。1000=10TB、600=6TB、400=4TB、300=3TB、200=2TB、末尾が世代。
- HDD と光学ドライブという 2 つの消耗部品が、どちらも外から見えない。だから中古が敬遠されます。
- 電源を入れない。1 時間でも回せば HDD の稼働時間が発生します。
- メーカーで当たりを付けない。同じ Panasonic に 26 万円台と数千円が同居しています。
- 長期に寝かせない。入門帯は市場そのものが薄くなっています。
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